IMGP0322.jpg宴席予約者の名前入りのお品書きが、各自の前に置かれていた

玉江@駒込

2007.09.19

月に1回の例会を続けること5年、遂にこんな素晴らしい店に行き着いた。「継続は力(?)なり」とはこのことか。
駒込駅から徒歩10分。住宅街の真ん中にあるその店は、小さな看板さえ出ていなければ民家としか思えない。蕎麦道20年以上の店主は、本業は内装業を経営。趣味が高じて現在の場所で蕎麦と料理を供して5年、3年ほど前から営業許可を得て本格的にスタートされた、とのこと。
4名以上の完全予約制で、今回は「酒類飲み放題付@5000円」。酒肴はいずれも良い意味での「素人っぽさ」が残って親しみやすいが、完成度の高い良品ぞろい。最後の蕎麦に行き着く頃にはかなり満腹となるが、蕎麦もちゃんとお腹に収まり、満足感が頂点に達したところで無事おひらきとなった。

IMGP0325.jpg知人宅に招かれた気分。
IMGP0324.jpgビールはハートランド、そして日本酒はこれらが全て飲み放題!一番人気は出和桜の「一耕」。爽快な飲み口で、料理の邪魔をしない。
IMGP0326.jpg板若布と焼き海苔が入った行灯。
IMGP0327.jpg八丁味噌を使用した焼き味噌は珍しい。香ばしく、酒が進む。
IMGP0328.jpg蕎麦の実と麹で作った、まさに「蕎麦味噌」は、昨年の試作品。味見をさせていただいた。ほのかな甘みが清々しい。
IMGP0331.jpg鴨南蛮漬け。蕎麦粉を打って焼かれた鴨は限りなく優しい。
IMGP0332.jpg蕎麦法度。かつて贅沢品として蕎麦が禁じられた(御法度)農民が、細く切らないことで蕎麦ではない、としたことが由来とか。肉の脂が無いのでけんちん汁とは異なるが、出汁の旨味で物足りなさは感じない。
IMGP0334.jpgふわふわの蕎麦がきを揚げた「かき揚げ」は、食感が楽しい。
IMGP0335.jpg茄子味噌、ここに蕎麦の実が入ったことで、味は立体的な広がりを見せる。
IMGP0336.jpg一人前もたっぷりの分量の〆の蕎麦。汁は少々甘めか。蕎麦は真面目で実直、香りは控え目ながら味はしっかり。